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株式会社フジタ地質
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岡山の概要
吉備の穴海
6000年前の近隣地盤
●約6,000年〜7,000年前の岡山平野は海でした。
約2万年前のウルム氷期(最終氷期)が終わり、地球が温暖になってくると地球の
両極に分布していた氷床は溶け始め、海水面が上昇し始めました。その後、今から
約6,000〜7,000年前には縄文海進期と呼ばれる現在よりも温暖な気候となり、海水
面が現在よりも数m高かったことが知られています。当時の岡山平野はその大部分
が「吉備の穴海」と呼ばれる内海で覆われ、河口付近では扇状地をなしていますが、
そのほかの大部分は非常に軟弱な海性の粘土が堆積していきました。その後、気
候の寒冷化による海水面の低下と、古代からのタタラ製鉄による砂鉄採取のため、
山を崩して土砂を川に流したことによる非常に緩い砂の堆積、江戸時代以降の干拓
によって中国地方最大の平野が作られていきました。
従って、以前海であったところを陸地にすることで、人々の生活範囲が広がってい
きましたが、その足下には非常に軟弱な地層が数m〜十数m分布しています。
ここに示す、イラストは過去海であったと思われる地域を、フジタ地質の資料から
作りました。またイラストで海として示されていない場所においても、後背湿地や湿原
の分布により軟弱な地層が分布していることが多く見られます。
●現在の瀬戸内海
●吉備の穴海
●重ねてみると・・・
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